23世紀まで残したいおすすめアニメ

「魔法少女まどか☆マギカ」魔女界最凶の鬱アニメ【感想と評価】


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鹿目まどかは、見滝原中学校の2年生として平凡に過ごしていたが、ある夜に見た夢の中で、巨大な怪物に破壊された市街地で傷つきながら戦う少女を目撃し、白い動物のような生き物から「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げられる。

翌朝、見滝原中学へ転校してきたのは、夢で見た少女・暁美ほむらだった。(wikiより抜粋)

異端で完全オリジナルな魔法少女

例によってこのアニメもタイトルといい、画のタッチといい非アニヲタの一般健康男子なら裸足で逃げ出すレベルである。

しかしこのアニメ、甘く見ているとひどい目に合う。

魔法少女というタイトルとOPのファンシーな絵柄、それに対してのショッキングな戦闘シーンと残酷で壮大なストーリー展開とのギャップは、眼の肥えたアニヲタも十分楽しめるだろう。

いわんや非アニヲタには、である。

 

免疫の無いアニメ初心者は、この絵面さえ乗り越えさえすれば、「近頃のアニメはここまで完成度が高いのか」と驚愕するはずだ。

特にこの「まどか☆マギカ」は原作のないオリジナル作品ということで、全く先が読めない。

ぜひとも、予備知識無しで視聴していただきたい。

製作もそのことをかなり意識しているようだ。

そして伏線なども考慮して、ぜひ2回以上の視聴をオススメする。

真の良作アニメとは何度見ても楽しめるというものだ。

 

2001年以降最高傑作か!

監督に新房昭之氏、制作にシャフト、脚本・シリーズ構成は虚淵玄氏、キャラクターデザインに「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめ氏と日本アニメ界の粋を集結させた豪華メンバーとなっている。

さらに、戦いの場となる異世界や敵のデザインは、劇団イヌカレーというアニメ作家ユニットらしい。

その「メルヘンホラー」と称されるタッチは観るものに絶大なインパクトを与えるに違いないだろう。

ここまで来て面白くならない訳が無い。

2011年最高傑作どころか、2001年以降最高、エヴァ以来の快作と評する論者もいる。

ろで、名作アニメの条件に、造語や流行語の発祥というのがある(獄長調べ)。

このアニメで言えば、「マミる」という造語が生まれ、いわゆるインターネットスラングとなっている。

ネタバレになるので意味は伏せるが、これは某用語辞典の若者用語の欄に掲載されたようである。

さらに、マスコットキャラ(?)的な存在の「キュゥべえ」の有名なセリフ「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」はネット流行語大賞の3位に選ばれている。

これは、本作品の世間への影響力の大きさを表している。

あくまで、一般知名度はイマイチだが。

 

「魔法少女まどか☆マギカ」の輝かしい受賞歴

このアニメの主要登場人物は5人。

全員童顔の女子中学生でストーリーが展開される。

だが百合かというと、そうでもない。

男性キャラもしっかり登場し、恋愛シーンも僅かながら存在するのである。

校内や自宅など生活感のあるシーンも頻繁に現れ、その点バランスが取れている。

よって、戦闘シーンとの落差は計り知れないものとなる。

 

他に、時折出る授業内容の小ネタ、小道具の遊び心、「キュゥべえ」の全く表情が動かないという不気味な演出など細部にわたりこだわりが見られる。

見所の多い、非常に底力のあるアニメである。

 

受賞歴で言うと、

・「第15回文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門大賞
・「2012東京アニメアワード」優秀賞、脚本賞、監督賞
・「ニュータイプアニメアワード」作品賞他12部門
・「第16回アニメーション神戸賞」作品賞(テレビ部門)

その他枚挙にいとまがない。

 

しかも、海外のアニヲタによる4chanアニメ板が選ぶ2011年ベストアニメ投票(よく知らないけど)では、2位のシュタゲーに倍以上の差を付けて圧勝している。

まさしくこのアニメはどの国に出しても恥ずかしくないはずだ。

この感性こそが、日本が世界に誇る代表的な文化だろう。

 

「おぎやはぎ」矢作氏も絶賛

何度も言うとおり、この少女漫画か子供向けアニメのような画は、非アニヲタは視聴するには高い壁として立ちはだかる。

実は某芸人が某ラジオでこの「魔法少女まどか☆マギカ」を取り上げていて、初期の頃は、まさしく非アニヲタが拒否反応を起こすリアクションをしていた。

しかしその後、徐々に一般人(非アニヲタ)がこの手のアニメにハマっていく状況が、リアルタイムで分かりやすく展開されていく。

そう、まさにこうやってアニヲタが誕生するのだ。

ちなみに、このラジオでは特集まで組み、何とゲストとして「中の人」が登場するまでに発展した。

 

ところで、この「魔法少女まどか☆マギカ」は当然「23世紀に残したいおすすめアニメ100選」に認定なわけで、おそらくは日本アニメ史に残る傑作になると思う。

しかし例によって、今のところ一般認知度はかなり低いと言えよう。

しかも、ハンパなアニメ好きでは、このタイトルと絵面にビビって、非アニヲタに勧めるのは勇気がいるだろう。

観れば面白いのは間違いないのだが。

 

よって、「なんか面白いアニメない?」と聞かれ、何の躊躇もせず万人にこのアニメを勧められたなら、君ももう立派なアニヲタである。

一人前のアニヲタとして契約成立といえるだろう。


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画像:https://video.unext.jp/