【アニメ】Ergo Proxy 感想と評価

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人とロボットが共存する世界-完全管理統制され“感情を必要としない楽園”ドームシティ「ロムド」。

そんな楽園都市で起きた謎の殺人事件を追う市民情報局の若き女性キャリア、リル・メイヤー。

そして彼女の周囲に現れる「awakening」という謎のメッセージ。

そのメッセージに気づいた夜、リルは突如現れた異形の怪人の襲撃に遭う。

彼女を襲ったモンスターは何者なのか、そして、そこに介在した或る人物とは…それはやがて螺旋に織り成す謎を纏い、形而上の喊声はリルを見果てぬ外世界へと誘う。(公式より)

 

・日本クオリティ見せ付けた「Ergo Proxy」のOP

このアニメは面白い。

全編、OPEDも含め、黒、グレーなどを基調とした徹底した世界観は、制作の並々ならぬ気迫を感じる。

OPを見るだけでも、海外アニメに「向こう10年は日本アニメには勝てないな」という感じだと思うクオリティの高さである。

アニメ初心者のみならず、SF慣れ、ミステリー・サスペンス慣れしていない者ならば、すぐさま逃げ出したくなるほど難解なシナリオだが、これさえ乗り越えれば、この作品を大いに楽しめることができるだろう。

 

 

しかしこのアニメ、一般人はもとより、そこそこのアニメ好きでも知名度はかなり低い。

放送は、2006年2月のWOWOWなのだが、さして宣伝もしなかったらしい。

とにかくストーリーが難解なので、理解には相当な集中力を擁すると思われる。

必要ならばネタバレ覚悟でウィキを読み込むのもいいかもしれない。

なにしろ知人のアニメ評論家O氏も途中でしっぽを巻いて逃げ出したほどだ。

 

諦めるな

諦めるな

 

・Ergo Proxyを理解するヒント

ちなみに、エルゴ プラクシーと読む。

ここからして、不親切である。

 

そしてこれは物語の説明不足も一因になっている。

それを受けてか第15話にいわゆるクイズ回という回が存在する。

この回は、なんと主人公ビンスが、「悪夢のクイズSHOW」というTVのクイズ番組の回答者として出演する。

それまでの世界観をかなり無視した設定だ。

 

そのクイズの内容で、ストーリーの謎や分かりにくいところを説明してしまおうという手法だ。

なかなか憎い演出である。

しかし、答えられなければ回答者が死に、答えられれば司会者が死ぬというブラックな設定はしっかり引継でいる。

 

向こう10年

向こう10年は・・・

 

・Ergo Proxyの世界観

常に薄暗い背景からなる世界観ということは上に述べた。

これは、エンキ・ビラルの画風やブレードランナーの世界観を思わせる。

その雰囲気を逆手に取ってか、第16話にデッドカームという回が存在する。

これは殺伐とした主たるストーリーとは別に、生活感のある日常を見せるという演出である。

その意外性は視聴者の感情をくすぐるところである。

だが、やはり基本的には太陽の光がなく、薄暗い世界観の頑固なまでのこだわりは23世紀に残したいアニメにふさわしい作品である。

 

暗すぎ

暗すぎてよくわからないときがある

 

・暗黒世界唯一の癒やしキャラ

話は変わるけど、サブキャラなのに、主人公と同等もしくはそれ以上に気になる存在になってしまうキャラっているよね。

例えば、古くは「あしたのジョー」の力石、「北斗の拳」のラオウ、最近では「けいおん!」のあずにゃんとか。

確かに、脇役に魅力があるっていうのは、名作になりえる条件のひとつだと思うけど。

でもジョー、ケンシロウ、唯とかは問題ないけど、主人公を完全に超えちゃうと少々やっかいなんじゃないか。

獄長の個人的な意見では、「スクライド」のクーガー(アニメ版)や「テガミバチ」のニッチなどだ。

このへんになると、話の本スジよりそのキャラが出ないかのほうが気になったりする。

これは、作品としてどうなのかなあ。

さて、Ergo Proxyである。

何度も述べた、薄暗い世界観。

ときにこの世界観通りの儚さを演じたり、ときに全く違うカラーを醸し出す、非常に魅力あるキャクターがこの作品には存在する。

ピノと呼ばれるオートレイブ(ロボット)である。

実はストーリーが分からなくなっても、ピノ見たさにこのアニメを最後まで見てしまった変態もいることが確認されている。

確かに、それぐらいの存在感はあるので、必見である。

しかし、主役のリルやビンスも十分魅力的なので、話が破綻するほどではない。

 

Pino

獄長は断じてロリコンではない

 

・Ergo Proxyアニメまとめ

このアニメ、惜しいのはアクションのオリジナリティである。戦闘シーンにもう少し個性があれば、さらに重厚な作品になったと思う。

ところで、オリジナリティと言えば、このアニメには登場人物の精神世界を哲学や心理学に基づいて表現するシーンがある。どこかで見た感じがある。

ゼー〇の老人達のような人達も出てきてしまう。流行に流されず、オリジナリティが出ているというのは、獄長及びこのブログで特にこだわるところである。

しかし、これだけの完成度で、これだけ知名度が低いという作品は非常に稀だと思われる。このブログで紹介するのに相応しいアニメである。

 

ということで、認定。

 

認定基準はういぐる☆獄長の独断と偏見です。

 

最後に、獄長は限られた期間内にしっかり完結している作品というのを評価したい。このErgo Proxyのように独自の世界、独自のルールを作った設定のアニメは特にである。

あえて名前は言わないが、TVシリーズの最終回で完全に謎を残して終わる作品など作品ではないと思っている。ましてや完結せず劇場版へ続いといて、ほぼ総集編を流すとか、結局そこでも完結せず設定だけ微妙に変えて新キャラでグッズを売りさばくなどもってのほかである。

 

 

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